吉久直志おすすめ映画紹介。今回の作品は「ガチ☆ボーイ」を紹介します。
爽やかな感動で号泣したい方にオススメの作品
吉久直志おすすめ「ガチ☆ボーイ」はこんな映画
劇団モダンスイマーズの舞台作品「五十嵐伝~五十嵐ハ燃エテイルカ~」を2008年に映画化した作品で、売れ始めた佐藤隆太が主演で、ブレイク前の向井理が部長を演じており、コメディタッチで描かれた爽やかな青春ストーリー。
監督を「タイヨウのうた」の小泉徳宏さんが務め、リアルな日常とコミカルのバランスが絶妙で、そこに描かれる苦悩や葛藤が体感できる見事な演出が光る作品。
あらすじ
一年前に大学の学園祭で観たプロレス研究会のプロレスで感動し、勇気を出して入部しに行く主人公。
新しい部員を歓迎するプロレス研究会のメンバーたち。しかし、毎日いくら教えても一つも成長が見られない主人公に苛立ちを覚え始める。
やがて、とある事件をきっかけに主人公の隠してた秘密を知ることになり・・・。
作品データ
公開年 | 2008年(日本) |
上映時間 | 120分 |
監督 | 小泉徳宏 |
脚本 | 西田征史 |
主な出演者 | 佐藤隆太 サエコ 向井理 仲里依紗 川岡大次郎 瀬川亮 宮川大輔 泉谷しげる |
映画「ガチ☆ボーイ」吉久直志おすすめポイント
兎に角泣ける!
温かい気持ちになれるラストシーン!!
前半のコミカルからの後半の絶望的な悲しさと重さ。
人の心や記憶をテーマに丁寧に描かれた日常は、小泉監督の見事な手腕で本当にリアルな匂いがする大学生活を体験でき、様々な人々の葛藤や苦悩、切なさや悲しみが心を締め付ける。
舞台的な物語を見事に《映画》へと作り変えた本作は、映画好きは勿論、舞台好きにも満足できる作品と言えるのではなかろうか。
ネタバレ感想
この作品の一番素晴らしいところはその構成の妙である!!
物語の一番の要は、主人公の五十嵐が成長しない理由である。
それは去年の文化祭の帰りに事故にあい、それ以来脳に障害が残り1日しか記憶が保てない病にかかっている事だ。
それ故、五十嵐は毎朝起きる度に昨日の記憶を失くしているのだ。
よく聞く病気。
聞いたことある症状の設定だ。
しかし、今までその話を聞いたところで「そんな障害が有るんだ」と頭では理解していても、実際にかかった人がどんな体験をしているのかなんて、親身に考えた事も無かった。
しかし!
この映画はそれが体験できるのだ!
日に日にいろんな事が有りながらも、段々仲良くなっていく仲間たち。
しかし、自分に障害があるとマネージャーにバレた次の日から、それまで客観的視点で撮られていた映画は、一気に五十嵐の一人称視点へと切り替わる。
ある日目覚めた時、目にする張り紙だらけの自分の部屋。
恐る恐る手に取るノート。
そこにピッチリ書き込まれた一年分の出来事。
その恐ろしさと恐怖と混乱と絶望は、
「こう言うことか!」
と記憶を維持できないと言う意味をアリアリと教えてくれる。
毎日文化祭の次の日を繰り返す自分と、記憶にない一年分の自分とのギャップを埋め合わせ、あたかも知っているふりをしなければならない日常。
信じられない程の悲しみと絶望が降りかかってくる。
しかし、だからこそ。
身体に刻まれた傷やアザ、筋肉痛が、失った記憶を証明してくれると言う五十嵐の言葉を痛感させてくれるのだ。
やがて迎えるラストシーンでは、そんな記憶や障害を乗り越えた日々の訓練で培った技術によって仲間との絆、親子の信頼を取り戻すことができる。
どんなにハンディがあろうと、全力で立ち向かっていく、ガチボーイの素晴らしさと根性を是非体感して涙を流して下さい!!
吉久直志おすすめの映画「ガチ☆ボーイ」 を観る
ガチ☆ボーイはDVD、ブルーレイも販売されていますし、VOD(動画定額配信サービス)でも観る事が出来ます。
ガチ☆ボーイが観れるVOD
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