吉久直志おすすめ映画紹介「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱」

吉久直志おすすめ映画紹介。今回の作品は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱」を紹介します。

吉久直志
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天才が集まり、中国映画の楽しさが全て詰まった奇跡の傑作!

吉久直志おすすめ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱」はこんな映画

中国のスピルバーグと呼ばれるツイ・ハーク監督が、リー・リンチェイ(現ジェット・リー)を俳優として復活させ、中国人なら誰もが知ってる実在した英雄「黄飛鴻(ウォンフェイフォン)」を主人公に描いたカンフー武侠映画の決定版!!

あらすじ

清朝末期の中国。
欧米諸国に国を乗っ取られ始めた中国で、外国人を敵視した教団、白蓮教が暴力で外国排除を行っていた。

医学の交流で大使館へ来ていた黄飛鴻は、革命を画策している孫文、陸と出会う。

やがて革命を阻止するために提督の差し金で白蓮教が大使館を襲撃してくるのだが・・・。

作品データ

公開年1992年(香港、中国)
上映時間112分
監督ツイ・ハーク
脚本ツイ・ハーク
主な出演者ジェット・リー(リー・リンチェイ)
ロザムンド・クワン
モク・シウチン
ドニー・イェン
ホン・ヤンヤン
チャン・ティエリン

映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱」吉久直志おすすめポイント

当時はもう作られなくなりつつあった時代劇カンフー映画にツイ・ハーク得意のワイヤーアクションと特撮映像を加えることで、まるで漫画の世界のような戦いをスクリーンに作り出し、最年少で中国全国武術大会を五年連続で優勝を果たした天才リー・リンチェイの本物の技が切れる、観ているだけで楽しい娯楽映画。

この映画の撮影の為に他の中国映画の撮影が全て遅れたと言われるほどで、その後に数多くのシリーズや擬物が作られる程の大ヒットになった作品。

この作品があったから、カンフーブームが起きて「マトリックス」や「チャーリーズエンジェル」等、ハリウッドでもワイヤーアクションが輸入された。

映画の歴史を変えた作品である!

感想

この映画だけでなく、中国の映画は実在の人物であろうが、歴史や史実なんて全くなぞる気はなくて「凄い人だから、凄いことをする」と言う文化にもとずく嘘八百でできている。だから難しい事なんてなにもない!!

日本人が見たら馬鹿馬鹿しい程の、荒唐無稽な漫画そのものな戦いを、真面目にリアルに作り出すから痛快この上ない!

悪い奴はとことん悪く、正義の主人公が悲しみながら敵を倒すのはブルース・リーからの流れを踏襲していると見てもよいだろう。

そしてこの映画の最大の見せ場は、ジェット・リーとドニー・イェンの天才同士の目にも止まらぬ早業である。

「人はここまで動けるのか。」と感動が押し寄せ、現代風にアレンジされた黄飛鴻のテーマは魂を燃え上がらせるかっこよさがある。

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ネタバレ感想

ネタバレ表示

どんなに鍛え上げた武術の天才でも、外国から入ってくる銃にはかなわない。

そんな武術の終演をテーマに描かれた悲しさもまたカンフー映画の衰退と社会情勢の変化を表しているようで切なくなるのだ。

この映画が作られたことでカンフー映画のブームが起こり「グリーンディスティニー」や「スピリット」「少林サッカー」等がつくられ、やがてその影響はハリウッドへと波及していく。

そんなアクション映画の歴史を変えた傑作を是非堪能してみてください。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱はDVD、ブルーレイも販売されていますし、VOD(動画定額配信サービス)でも観る事が出来ます。

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