吉久直志おすすめ映画紹介「ターミネーター4」

吉久直志おすすめ映画「ターミネーター4」

吉久直志おすすめ映画紹介。今回の作品は「ターミネーター4」を紹介します。

吉久直志
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人気が無かったのが不思議な一本!

吉久直志おすすめ「ターミネーター4」はこんな映画

ジェームズ・キャメロンが生み出した大人気SFシリーズの第4作目。
監督は「チヤーリーズ・エンジェル」のマックGが担当。

あらすじ

大人気の「ターミネーター」シリーズの続編。

前作「ターミネーター3」で起きた、機械による核ミサイルでの人類抹殺が実行された「審判の日」のその後を描くストーリー。

現代で罪を犯したマーカス・ライトは、罪を償い善人となるために人体実験に志願する。

やがてマーカスは、荒廃した世界に逃げ惑う人々、襲い来る機械の世界で目を覚ます。状況を理解できないまま荒野を歩き、やがて寂れた町でカイル・リースと言う少年と出会った。

その頃、大人になり反乱軍の部隊を率いていたジョン・コナーは、機械軍の基地を破壊した際に、まだ開発される時期ではないターミネーターT800のデータを見つける。

歴史が変わり始めている事を感じるジョン。

やがてジョンとマーカスが出会い、歴史は未知なる局面へと走り出す。

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作品データ

公開年2009年(アメリカ)
上映時間114分
監督マックG
脚本ジョン・D・ブランケート
マイケル・フェリス
デヴィッド・キャンベル・ウィルソン
主な出演者クリスチャン・ベール
サム・ワーシントン
アントン・イェルチン
ムーン・ブラッドグッド
ブライス・ダラス・ハワード
コモン
ジェーン・アレクサンダー
ヘレナ・ボナム=カーター

映画「ターミネーター4」吉久直志おすすめポイント

アーノルド・シュワルツェネッガーが唯一出演していないシリーズ作品と言われながらも実は・・・

「ターミネーター」の共通設定を全て逆転させた意欲作!!

感想

「ターミネーター」が公開されたのは84年頃。すでに30年以上経っている。
あの頃、衝撃を受けた世代はもう40代以上と言う寂しさ。

それ以降、ターミネーターは多くのシリーズが作られ、詳しくない人は今、何作ターミネーターか作られているのかもう分からないだろう。

つい半年前に最新作
「ターミネーター ニューフェイト」
が公開された。

これはターミネーターの生みの親であるジェームズ・キャメロンが脚本、プロデューサーを担当し、
《正統なターミネーター2の続編》
が唱われた。

そう、この映画はこれまで作ってきたターミネーターシリーズを無かった物として、新たに3作目と銘打って作られたのだ。

それに伴い今回紹介するターミネーター4も正統な続編から、あったかも知れない未来の一つとしてパラレルワールドへと追いやられた。

では、何故この作品を紹介するのか?

それは・・・
「ターミネーター ニューフェイト」が思いの外ひどくて、やはりこっちの方が続編として正しい選択だったんじゃない?

と再評価の気運が高まっているからもあるが!

何より大人気シリーズであるのに、この「ターミネーター4」の存在が余りにも世間に認知されていない為、ここで僕が勝手に宣伝しようと思ったからである!!

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ネタバレ感想

ネタバレ表示

ターミネーターの人気を不動のものにしたのが「ターミネーター2」ならば、ターミネーターの人気を地に落としたのは「ターミネーター3」だろう。

キャメロンが関わらなかった為、
新たにモストウ監督が2以上の予算をかけて作り上げたのは、ターミネーター2の焼き直しの展開にセルフパロディを入れ、派手なアクションを前面に押し出した「普通のアクション映画」だった。

アクション映画としては良くできていて、2時間飽きることなく観ることは出来る。

でも!!ターミネーターとしての感動が無いのだ!!!

3で評価出来る唯一のことはラストに審判の日を起こした事。
その一点のみと言ってもいい。

これにより2で変更された希望ある未来は、再び絶望の未来へと戻された。

そしてシリーズで初めて機械との戦争が始まった世界を描いた作品が「ターミネーター4」なのである。

しかも、これまでのシリーズの台詞ややり取りをオマージュとしてふんだんに取り入れ、ターミネーターであることを最大限に表現しようとする姿はとても好感がもてた。

ターミネーターシリーズと言えば、時間を越えて来た戦士が、機械軍の目標から命がけで守るのが主軸の話だ。しかし、今回はもう未来なので時間を越える必要はない。

そこで考えられたのは、未来から過去へいくのではなく、現代から未来へと時間を越えた戦士マーカス・ライトを生み出した。

これにより、シリーズを知らない観客もマーカスの視点で未来世界や作品の設定を知っていくことが出来る。

シリーズ4作目であっても、初見の客を見捨てないこの作りは流石ハリウッドといえるが、その事を理解している客はどれくらいいただろう?

そして、そこで起きる出来事は過去作品で語られた台詞や映像情報から深く掘り起こされ、物語として紡がれている。

何よりラストシーンに出てくるフルCGのシュワルツェネッガーのT800は、1の時の若々しいシュワルツェネッガーを甦らせ、再び最強の悪役としてその強さを見せつけてくれました。

これだけでターミネーターの正統な続編としての役割は存分に果たしていると僕は思います。
このサプライズのシュワルツェネッガーの登場に、当時、僕は劇場で狂喜したのを覚えています。

このまま行けばあと2作品で、人類軍は機械軍のスカイネットを追い詰め、最新型のシュワルツェネッガーターミネーターが1984年に送りこまれ、人類軍はカイル・リースを過去へ送ることで「ターミネーター1」へと繋がり、かつての「猿の惑星」のようにグルリと歴史の輪が閉じて美しく終われるはずだった。

しかし、舞台が現代で無くなった事でターミネーターらしさ?が薄くなったのかファンからの人気が低く、動員も伸びなくて製作会社は倒産。

残り2作は作られぬまま、シリーズはスカイダンスプロダクションが権利を買い取り、人気の薄かった「3」と「4」を無かった事にして、「2」の続編「ターミネーター新起動」を作成。

こちらは戦争の終結間際、カイル・リースが「1」の世界へ送られる所から始まり、「1」と「2」の歴史が書き換えられ、新しいターミネーターを作る。

これはこれで面白い試みだったのだが、人気がなく、三部作予定が、続編が作られることなく原作者であるジェームズ・キャメロンによって切り捨てられ、最新作「ニューフェイト」が作られたのだった。

これによりターミネーターは2以降の歴史の流れが3つある何とも複雑なシリーズとなった。

しかし、全うな歴史としての流れを作ったナンバー作品であり、アカデミー賞俳優のクリスチャン・ベールやサム・ワーシントンが見せる渋い大人の世界のターミネーター4は、ターミネーターの一つの到達点として、是非観てもらいたい作品である。

吉久直志おすすめの映画「ターミネーター4」 を観る

ターミネーター4はDVD、ブルーレイも販売されていますし、VOD(動画定額配信サービス)でも観る事が出来ます。

ターミネーター4が観れるVOD

ターミネーター4は以下のVODで配信されています。※2020年3月時点

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